今回紹介するのは「能登の酒を止めるな!」というプロジェクトのお酒2本。風の森1本を飲み比べ!
- 奥能登の白菊奥能登の白菊
- 奥能登の白菊×風の森のコラボ商品
- 風の森 秋津穂657 極みあらばしり
「今回の能登の酒を止めるな」というプロジェクトなんですけど、今年元旦に起きた能登の震災によって潰れた酒蔵さんを助けるために出来上がった素敵なプロジェクト。
今回紹介するのは、石川県輪島市にある白藤酒造店さんが醸す奥能登の白菊と奈良の油長酒造さんと協力して酒造りをしてる形のお酒となります。
少しわかりづらいので能登の酒を止めるなのホームページの方から画像を引用させてもらいます。

出典:#能登の酒を止めるな!
文字で説明するより、絵で見る方がわかりやすいですね。こういう風な感じになってます!
ちなみに「風の森 秋津穂657」っていうのはかなりメジャーなお酒なんですけど「極みあらばしり」っていうのは、かなり珍しいお酒になってます。
2023年に発売されたやつで今現在(2024年11月)だと「超あらばしり」っていうのが出ているはずです。売り切れていたらごめんなさい。
能登の震災当初は、話題性もあって能登のお酒っていうのは、潰れた酒蔵さんも含めて買えないぐらい人気でした。今は結構酒屋で普通に置いてたりするんで、見かけたらぜひ飲んでみてください。
今回の「能登の酒を止めるな!」これを紹介することによって一人でも多くの人が能登のお酒を飲んでもらえるような形になれば、素敵な輪が広がるんじゃないかと思います。
能登の酒を止めるな!について
2024年元旦に起きた能登半島地震。壊滅的なダメージを受けた酒蔵も少なくない状況。小さな酒蔵が多いんで、とてもじゃないけど、自力で立て直しは難しい状況なんですよね。
震災当初、Xで仙禽さんが能登の酒蔵の情報を上げてたのを今でも思い出しますね!
そこでね
急遽2024年1月31日から出てきたんが「能登の酒を止めるな!」です!
立て直しのためにクラファン使うっていう1つのアイデアですよね。クラウドファンディングのMakuakeをプラットフォームにして手取川の吉田酒造店さんが中心になって出来上がったプロジェクト。
本当に素敵な支援やと思います。
全国24の酒蔵がサポート。第1弾・第2弾・第3弾とあって、第1弾と第2弾が終わってて、今現在が第3弾です。今回紹介するこのお酒は第2弾のお酒。まだこれ買える場所がたまにあるんで、酒屋で見かけた人は是非買ってみてください。
能登の酒を止めるな!
能登の酒を止めるな!第1弾
能登の酒を止めるな!第2弾
能登の酒を止めるな!第3弾
酒蔵の仕組みっていうのを、少し知ってもらいたいんやけど、小さな酒蔵っていうのは、もちろん銀行から借り入れをして、そのお金を回してお酒を作っていってるんですけど、このお酒を作った分が捌けるというのを前提に借り入れができるんですよね。
ということで、震災で酒蔵がなくなってお酒の出荷ができなくなったら、銀行からお金を借りることができなくなるんですよね。
これは、めちゃくちゃ困ったことで、種銭が切れるって事やから、材料費がなくなる。いわゆる、酒米を購入したりとか、酵母を購入したりとか、そういうことすらできなくなってしまう。その中で倒壊した酒蔵も再建していかないといけないって言ったら八方塞がりの状況になりますよね。
日本酒の酒蔵って現実お金的に厳しいところが多くて、災害などでお酒の出荷が一切なくなるって言うことは、即廃業に繋がるんですよ。だからこそ、お酒の出荷を止めてはいけない、絶対に止めてはいけない。
だから、今回の能登の酒を止めるな!っていうプロジェクトなんですよね
間借りしててもお酒を出していくことによって、なんとかこの流通することによって、酒のブランド・酒蔵の名前も忘れない。それを流通に乗せることもできて、その作ったお酒で、また銀行からお金を借りれる。
そういう風な良い循環が生まれるっていう事なんですよね。
たとえ今までが黒字経営であろうが、赤字経営であろうが、関係なく即廃業になってしまう。出荷を止めないっていうのは、すごく日本酒の酒蔵にとっては重要なことなんですよね!
能登の酒を止めるなに参加している能登の酒蔵
能登の酒を止めるなっていうのには5蔵の能登の酒蔵さんが参加してます。
被災したのはもっとあって、壊滅的なダメージなのは12蔵か13蔵くらいやったっと記憶してますが、間違っていたらごめんなさい。醤油とか味噌とか作ってるところも含めると、結構な数があったんですよ。
結局、参加したのは5蔵です!
支援してる24蔵の方を紹介すると、すごく時間かかっちゃうんで支援を受ける側の5蔵。能登の酒蔵の方だけ紹介します。
奥能登の白菊【白藤酒造店】
今回紹介するお酒の「奥能登の白菊」の白藤酒造店さん。石川県輪島市にある酒蔵で元々は廻船問屋で創業し江戸時代に酒造業を開始しました。現在9代目蔵元で夫婦で酒造りを行っている。他のブランドとして「輪島物語」被災後にRescuedバージョンが多少出ました。純米酒の「寧音」(ねね)というのもあります。
金瓢白駒【日吉酒造店】
「金瓢白駒」などを造ってる日吉酒造店さん。石川県輪島市の朝市通りにある造り酒屋です。ちなみに造り酒屋とは酒を醸造して店頭販売を行う酒蔵です。
他のブランドは、「俺の酒」「能登の酒」があり、俺の酒だけはオンラインショップで販売されているみたいです。
竹葉【数馬酒造】
「竹葉」などを造っている数馬酒造さん。現在はもう能登の酒を止めるな!から抜けています。水も通り、設備も整ったんで自主的に抜けられて、現在「竹葉」は出荷されてる状況になってます。
ただね、能登半島地震で冷蔵庫が潰れ、思った通りに「竹葉 生酛純米 奥能登 無濾過生原酒 2024BY」が造れなかったそうで、残念ながら発売中止となりました。
ブランドも数多くあり「奥能登」「chikuha」「N」「 NOTO」「 KAZMA」「深豊 」「渋谷酒」「 閃」「継音-TSUGINE」などがあります。
谷泉【鶴野酒造店】
「谷泉」というブランドを作られてる石川県鳳珠郡能登町にある鶴野酒造店さん。兄が蔵元で妹が杜氏をしている酒蔵。基本的に生詰か生酒を主軸としていて、槽搾りと手作業で行われる酒造りをされています!
十二代 鶴・愛・登雷(とらい)・ 鶴と福などのブランドがあります。
大江山【松波酒造】
「大江山」というブランドを造られている石川県鳳珠郡能登町の松波酒造さん。インスタライブで酒蔵のことを発信していることでも有名ですね。オンラインショップでレスキュー酒や協力醸造酒を購入することができます!
能登起舟・つづらの波・金の星などのブランドもあります。
能登の酒を止めるな!の募集は?
先ほど紹介した5蔵が支援を受ける蔵になります。
能登の酒を止めるな!は、先ほども言った通り、今は第3弾の募集をされてて第2弾までは終わってる状況です。現在Makuakeに第3弾の募集がかけられてる状態。
能登の酒を止めるな!
能登の酒を止めるな!第1弾
能登の酒を止めるな!第2弾
能登の酒を止めるな!第3弾
今回紹介しているお酒は、第2弾って言ったんですけど、紹介した5蔵がそれぞれコラボしてお酒を造る感じになります。
今回のは奥能登の白菊と風の森のコラボの商品。奥能登の白菊のレシピを油長酒造さんで造られた奥能登の白菊です。少しややこしいですけどそういう風な感じです。
ただ、水の違いとかがあるんで、まったく同じように出来上がってるかって言われたら、わかんないんですけど、ほぼほぼこんな味やったよね?とは思います。
まあそんな感じです!
能登の酒を止めるなっていう!プロジェクトは、一応2025年夏の第5弾まで予定されてるみたいです。Makuakeでクラファンに参加するもよし、酒屋で能登の酒を止めるな!を買って飲むもよし、どんな形であっても少しでも多くの人が能登の酒を飲むとか、能登の酒蔵さんに協力するとか、そういう風な輪が広がったらなと思います!
今回のお酒3本のスペック

今回紹介するお酒3本は
- 奥能登の白菊オリジナルレシピ再現酒
- 奥能登の白菊・風の森コラボバージョン
- 風の森 秋津穂657 極みあらばしり 2023年Ver
奥能登の白菊オリジナルレシピ再現酒
元となるのは「奥能登の白菊 純米大吟醸 1回火入れ」
酒米=山田錦
精米歩合=50%
アルコール=16度
酵母=協会14号(金沢酵母)
補足として、水を白藤酒造店さんの水に近づけるために濾過をして、軟水に近づけています。油長酒造さんの水は、めちゃくちゃ硬水なんで、ろ過を繰り返して軟水に近づけているそうです!
能登の酒を止めるな!は720㎖オンリーになります。
奥能登の白菊・風の森コラボバージョン
真ん中の紫のラベル。奥能登の白菊コラボバージョン。「風の森」初の金沢酵母を使って醸す貴重なお酒となります。基本、風の森は7号酵母を使ってて、1回か2回ぐらい6号酵母やったと思うんですが、使っていたと思います。間違ってたらごめんなさい。
酒米=山田錦
精米歩合は50%
アルコール=16度
酵母=協会14号(金沢酵母)
無濾過無加水生酒
720㎖オンリー
価格は2本セットで6600円(税込)
1本あたり3000円+税
今の所、能登の酒を止めるなでは、他の酒蔵さんのあれも全部6600円になっているみたいです。
風の森 秋津穂657 極みあらばしり 2023年Ver
最後向かって右の
風の森 秋津穂657 極みあらばしり 2023年Ver
2本購入して、1本はその当時飲んじゃいました。ここに今あるのが家の日本酒冷蔵庫で1年熟成したお酒になります。
酒米=秋津穂(奈良県産)
精米歩合は65%
アルコール=16度
酵母=協会7号(真澄酵母)
無濾過無加水生酒
657っていうのは、65%精米の7号酵母で「657」になります。風の森はそういう表記の仕方をしてます。507になったら50%精米の7号酵母ですね。
価格の方なんですけど、ごめんなさい忘れちゃいました。予約して買ったからいくらやったかっていうのがね。ちょっとわかんなくなっちゃったんよね。まあそんな感じです・・・
奥能登の白菊・風の森の飲み比べ
「奥能登の白菊 純米大吟醸」「奥能登の白菊・風の森コラボ酒」「風の森 秋津穂657 極みあらばしり」3本の飲み比べをしていきます!3本とも冷酒が美味しいお酒なんで冷蔵庫から出して冷たいまま飲みました。
おつまみは石川県の缶詰で「いもだこ」っていうやつですね。そして、谷川醸造さんのところのおかず味噌ですね。補足ですが谷川醸造さんも被災されています。今現在は、すべての商品ではないですが味噌などの販売は再開されました!
奥能登の白菊の味
「奥能登の白菊 純米大吟醸の 1回火入れ」がベースで白藤酒造店さんのレシピを油長酒造さんに渡して醸造しているお酒となります!
奥能登の白菊は、綺麗な口当たりですーっと真っ直ぐ口の中に入ってくる。バナナのような吟醸香がパッと広がり米の旨味が柔らかくきて上品に後味の余韻を締めくくってくれる!
すごく澄んだテイストでめちゃくちゃ美味しいですよーーーーーーー!!!
油長酒造さんの水を使ってるから、もっと硬い感じになるかと予想していましたが、めちゃくちゃ柔らかい口当たりでしっかり軟水になっていますね!
前の味はハッキリと覚えてないですが、これが奥能登の白菊 純米大吟醸 1回火入れの味を記憶しておかないとね
色はグラスに入っていると透明に見えるけど、実際は少し黄色みがかった感じになってます。
風の森・奥能登の白菊のコラボ酒の味
こちらの風の森・奥能登の白菊コラボ酒と奥能登の白菊と何が違うかっていうと、風の森が金沢酵母を使うことが初めてで、本当は軟水の奥能登の白菊なんですけど、それを風の森の水そのままに超硬水で醸す。そして風の森お得意の無濾過無加水生酒になっています!
こういうコラボになってるんですよね
超硬水を使って、無濾過無加水生酒、この風の森独特の作り方をすると何が起きるかって言うと、いつもの風の森スタイルなんで微発泡になるんですよね
そういう風な感じです!
一言目に出る印象は「ぶどう」吟醸香がマスカットのような感じで、奥の方に山田錦の香りがふわっと広がってるんよね。軟水でやると山田錦独特のあのふわっとした蒸したお米の香りっていうのがあんまりこないんですけど、超硬水になるとその香りが立ってくるんよね
これ関西のお酒ではこういうお酒が多いですよね
めちゃくちゃうまいですね
これちなみに、今回の山田錦は、あの被災で酒蔵に置いてあった山田錦を使ってるらしいです。レスキュー山田錦ですね!
これも補足ですが、能登の酒蔵ではレスキュー酒を出しているところが多いので見かけたら買ってみてくださいね
オリジナルの方はバナナっぽさがあり、コラボの方はマスカットぽさがある。どっちも美味しいよね!
石川県・富山県は金沢酵母を使った時にバナナの吟醸香がふわっとくるお酒が多い感じがします。
水を変えて火入れしないだけで、こんだけ変わるんかっていうね・・・無濾過無加水生酒にすることによってダイレクトに来るからフレッシュさで、そういう風に変わってくるのかもしれませんね
こんだけの違いでこうなるって言うのは、やっぱ日本酒って面白い!!!
風の森 秋津穂657 極みあらばしりの味
「風の森 秋津穂657 極みあらばしり」こちら酒のやまもとの限定商品になってるみたいです。予約しないと買えません・・・と言いたいところですが、酒のやまもとのネットショップで購入できることもあるみたいです。
ゆびなしは予約していつも買ってます。超あらばしりが今現在現在2024年の11月は予約入れる時期になってます。
風の森 秋津穂657はいつも飲んでるお酒なんですが、風の森 秋津穂657 極みあらばしりは、より激しくした感じになってます。あらばしりって基本はおとなしいと言われるんですがね・・・結構荒々しい味わいに感じるんよね
生命感の塊をお酒にしたような・・・味というかイメージなんですけどね
1年間冷蔵庫で熟成させても変わらず発泡感がある酵母の強さ。むしろ寝かせても荒々しい感じが残る風の森 秋津穂657 極みあらばしり、めちゃくちゃおすすめです!
日本酒を搾る時に「あらばしり」っていうのが1番はじめに槽から汲むところ。語弊がある言い方をすると、「中取り」が1番味が安定して価値がある部分。「攻め」が最後の部分。ただし、しっかりと「ここからここまで中取り」と決まってないので酒蔵の匙加減で決まります!
こっちの極みあらばしりは、あんまり手に入んないと思うんで、普通の風の森 秋津穂657を飲んでもらったらいいんじゃないかなと思います!
能登の酒を止めるな!支援ができる場所・購入ができる場所
まずは現在Makuakeでやってる能登の酒を止めるな!は第3弾クラフト酒のコラボですね。
こちらの方で支援したい方は、MakuakeのURLを入れとくんで、こちらからどうぞ!
アプリでやるもよし、そのままURLでやるもよしなんですけど、Makuakeで支援していただける人は支援していただいて、お酒を買いたい人は、もうちょっと先になるんですけど第3弾が購入できます。
第2弾の分のお酒もまだね、探せば残ってるところもあるかもしれません。能登の酒はレスキュー酒も含め、普通に探してもらったら普通に買えるんで探してみてください。
ただ値段が上がってるところとか、転売とかだけ気をつけてください。能登の酒を止めるな!は2本で6600円(第2弾までは)で販売されています。2本で6600円で売ってるところであれば大丈夫です!
そんな感じなんで、ちょっとでも支援していただいたら、能登の酒蔵が能登で復活する日が早くなるのではないかと感じています!
できれば石川県の能登の酒屋さんとかで買っていただいたら、一番の支援になるんじゃないかなってゆびなし的には思います。
まあこんなこと言いながら、ゆびなしは大阪で買ってるんですけどね・・・m(_ _)m
まぁそんな感じです!
炊飯器・・・ジャーーーーーー!!!
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