今回紹介するのは、奈良県奈良市都祁にある倉本酒造さんが醸すお酒でKURAMOTOビットラインです!
金嶽(きんがく)というのが元々あるブランド。今回はメキメキ人気となってきているというか、斬新すぎる吟醸香で話題になったKURAMOTOの中から、チャレンジ的な位置付けのKURAMOTO BIT LINEから2本を紹介。
KURAMOTO64 山田錦 GENERAL 2023BY
KURAMOTO64 露葉風 BODAIMOTO Light 2023BY
倉本酒造さんのある都祁という場所。今は奈良市となっているのですが中心部からはかなり離れた場所にあり、前は都祁村と呼ばれていた地域で合併され奈良市に入りました。
近くには針テラスという名阪国道のパーキングエリアがあり、その近くには「精肉たつ屋」という肉屋さんがあり、焼肉弁当・アカセン弁当・ホルモン弁当なども販売している人気店であり、あぶらかす・さいぼしなども販売している場所でもあります。
直接、倉本酒造さんでお酒を購入した帰りに行くこともできるマニア泣いて喜ぶ激渋歓楽街・・・???も楽しんでみてはいかがでしょうか?
KURAMOTOは以前の動画「奈良の日本酒飲み比べ」で紹介できてなかったので、最後までゆっくりとご覧になってください!
KURAMOTO・倉本酒造について
冒頭でも少し触れましたが倉本酒造さんがある都祁という場所は、名阪国道の針インターに近い場所にあります。都祁や山添といえばお茶畑などが有名で、そこそこ高地になる大和高原にある酒蔵。冬になれば普通に雪が降る地域でもあります。
倉本酒造のブランド紹介
倉本酒造さんは、金嶽・倉本・KURAMOTO・つげのひむろ・嘉兵衛・こもくりの里などのブランドがあります。ちなみに菩提研の菩提泉は8蔵合同なので抜いておきました。
まずは金嶽。基本、地元奈良を中心に流通している金嶽(きんがく)。たまに大阪でも見かけるかな・・・。ゴリゴリ骨太なクラシックテイストな日本酒。
次は漢字表記の倉本。こちらも金嶽と同じく多くが地元奈良で流通するブランド。クランジという少しフルーティーなタイプとツゲノワールというスッキリ骨太な燗映えするお酒があります。
つげのひむろは、菩提酛造りを使った定番酒。こちらも地元奈良での流通がメインとなります。
こもくりの里は、奈良県桜井市にある中山酒店でのみ購入できるブランドです。こもくりの里というのは長谷寺近辺の初瀬あたりのことをこもくりの里という呼ぶそうです。ちなみに初瀬=「はせ」ですが、「はつせ」とも言われてました。
嘉兵衛は、今も現存しているのかは知りません。そこそこ前に何度か見かけたことがある程度なので不明です・・・ごめんなさい。
英語表記のKURAMOTO。こちらは2018年にできた新しいブランド。日本酒の新しい形となるSE・R1・APがあるスタンダード。この3本はいずれやります。
今回のシンプルでチャレンジするビットラインがあります。ビットラインに無駄なラベル表記はなく、お米・精米歩合・アルコール度数とシンプル。何も考えずに飲めよって感じのブランドです!
KURAMOTOの何が斬新なのか?
KURAMOTOという日本酒が世の中を驚かされた理由は、ソーヴィニヨン・ブランで作られた白ワインのライチやマスカットのような香り+草原や牧草のような香りを日本酒の吟醸香に持ち込んだということ。しかし、昔からソーヴィニヨン・ブランのようなテイストは日本酒にも多くはないが存在してたんですが、それを安定的に出す方法がわからなかったんです。強く出せばオフフレイバーと言われるのも日本酒の世界ですからね。
今風に言うとソーヴィニヨン・ブラン=4MMP。
吟醸香の流れを軽く説明すると、カプロン酸エチル(リンゴ・パイナップルなど)→酢酸イソアミル(バナナ・メロンなど)→4MMP(ライチ・マスカット・グレープフルーツなど)と吟醸香の新しい種類ですね。聞いたことある人も聞いたことない人もちょっと知っておいてもらいたいフレーズです。ただ、ここで4MMPについて詳しく説明すると膨大な量になるのでやめときますが、次にKURAMOTOを紹介するときか4MMPを個別にやる時に説明しますね。
ポイントは米のタンパク質が少ないのを使用するとアミノ酸も減るので・・・みたいな(笑)
要は、今まで誰もしなかったソーヴィニヨン・ブランっぽさを日本酒に持ち込み、新しいカテゴリを作ったのが倉本酒造さんなんです。
KURAMOTO2本のスペック
KURAMOTOビットラインシリーズは、純米大吟醸・純米吟醸などの特定名称を取り除き、先入観なしに味を楽しむシリーズ。
ビットとはコンピューターが計算するときに扱えるデーターの大きさの単位。8bit=1バイトと無駄な知識を披露しておきます。新しい挑戦をする場でもあり、日本酒の原点(一番小さな単位)を表現する場所です。
KURAMOTO64 山田錦 GENERAL 2023BY
- 原材料=米・米麹
- 酒米=山田錦
- 精米歩合=64%
- アルコール=16度
- 生酒(要冷蔵)
KURAMOTO64 露葉風 BODAIMOTO Light 2023BY
- 原材料=米・米麹
- 酒米=露葉風
- 精米歩合=64%
- アルコール=14度
- 生酒(要冷蔵)
前までは価格も入れていたのですが、日本酒の価格上昇が激しいので、価格は省略しておきます!
特約店で購入すれば普通の価格で購入することができます。
KURAMOTO2本の飲み比べ
山田錦GENERALのGENERALあるは通常製法という意味。露葉風BODAIMOTO Lightは菩提酛造りのお酒になってます。
菩提酛造りについては軽くですが「日本酒発祥の地・奈良県のお酒飲み比べ】の動画内で軽く触れているのでご覧になってみてください。
奈良の正暦寺で酒母造りを行って、言うかそやし水を作って、本仕込みを各奈良の酒蔵さんで行うスタイルが菩提酛です。最近は菩提酛と関係なくても菩提酛とラベルに書いてるのがありますが、それは水酛造りのことやと思います!
KURAMOTO64 山田錦 GENERAL
KURAMOTO64山田錦GENERALは、スッキリ・キレ感があるタイプ。アルコール感が強くかなり・・・一言で表現した方がわかりやすいと思います。酸味とキレが特徴的なテイスト。かなりDRYでさっぱりしているので食中酒としてピッタリ!
フルーティーなタイプのお酒ではないので、かなり香りが控えめで玄人好みな仕上がり。甘すぎない・香りすぎない・骨太になり過ぎないバランスがとれたキレ味抜群の食中酒。
モダン系のライトな口当たりが特徴的なお酒です!
KURAMOTO64 露葉風 BODAIMOTO Light
KURAMOTO64露葉風BODAIMOTO Lightは、ナッツやのような熟成したビター感。微かなハチミツのような甘み。ベースにある乳酸系の酸味が味の土台となっている。菩提酛としては、かなりマイルドで控えめなテイスト。
常温に近づくとヨーグルトのような風味が一気に上がり、ビター感が少し控えめになるおもしろい日本酒!
このビター感を何かで味わったなぁ・・・?
菩提酛ではないんですが生酛でたまに感じるビター感。田中仙禽のビター感にも通じるところがあります。よりビター感を感じたのは2021バージョンでした。
モダン系菩提酛で軽い口当たりがおもしろいですね!
KURAMOTOが購入できる場所
倉本酒造さんには公式ホームページがあります。
こちらに特約店がすべて表記されているので、そこからお近くの特約店を探してください。近くに特約店がないよって人は特約店の通販で購入するか、公式オンラインショップで探してみてください。
ゆびなしは西の京地酒処きとらで購入しました。奈良の日本酒ならマニアックなものまでえげつないラインナップです!
こちらのブログはYouTubeの台本にも使っているので動画をアップしたらこちらにも貼り付けますね
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